結婚式の前撮りとフォトウェディングの違いは何?
「結婚式の前撮り」と「フォトウェディング」は混同されがちですが、実際にはまったく異なるものです。しかし、具体的な違いやそれぞれの特徴はいったい何なのでしょうか。本記事では、前撮りとフォトウェディングの概要と、それぞれのメリットをまとめて解説します。ぜひ参考にしてください。
結婚式の前撮りとは
結婚式の前撮りとは、結婚式当日とは別の日に、新郎新婦がウェディング衣装を身にまとって記念となる写真を撮影することを指します。
一般的には「前撮り」「後撮り」という言葉で知られており、どちらも結婚式を挙げることを前提にした撮影である点が共通しています。また、このような撮影は「別撮り」とも呼ばれることがあります。
フォトウェディングとは
フォトウェディングとは、結婚式や披露宴を行わずに、写真撮影だけで結婚の記念を残すスタイルのことを指します。これは近年注目されている結婚の形のひとつで、形式にとらわれず、自分たちらしいスタイルで結婚の思い出を残せる方法として人気を集めています。
新郎新婦はウェディングドレスやタキシード、あるいは白無垢や紋付袴といった結婚式用の衣装を身にまとい、プロのカメラマンによる撮影を通して「写真だけの結婚式」を実現します。
結婚式の前撮りのメリット
ここからは、結婚式の前撮りのメリットを見ていきましょう。
異なる衣装をリーズナブルに楽しめる
結婚式当日は、限られた時間の中で一つの衣裳しか着られないことも多いです。しかし、前撮りでは和装・洋装を問わず、複数の衣裳を選んで楽しむことができます。また、前撮りプランには衣裳代が含まれていることが多いです。
例えばウェディングドレスの平均レンタル料金が26.6万円、白無垢が17.9万円であるのに対し、前撮りではこれらの衣裳を格安でレンタルできるため、費用を気にせずに好みのスタイルを選ぶことができます。
リラックスした雰囲気で自然な表情が撮影できる
結婚式当日は緊張や忙しさから、自然な笑顔や落ち着いた表情を出すことが難しい場合があります。
その点、前撮りは結婚式とは別日でスタジオやロケーションを自由に選べるため、リラックスした空間で自然な写真を残すことができます。
とくにスタジオ撮影では、撮影時に周囲の目を気にしなくて済むため、緊張しやすい人にもおすすめです。
結婚式本番の演出アイテムとして活用できる
前撮りで撮影した写真データは、結婚式当日に使用するウェルカムボードやプロフィールブック、招待状、席次表などの演出アイテムに活用できます。また、年賀状や結婚報告はがきにも利用されることが多く、思い出として長く残すことができます。
ヘアメイクやポージングのリハーサルにもなる
前撮りは、結婚式本番を見据えたヘアメイクのリハーサルとしても効果的です。実際にヘアセットやメイクを行ってみることで、本番でのイメージがより明確になり、自分に似合うスタイルを事前に確認できます。
また、写真撮影の際のポージングや表情づくりも体験できるため、本番での写真映りも良くなる可能性があります。
フォトウェディングのメリット
最後に、フォトウェディングのメリットについてみていきましょう。
費用を抑えられる
フォトウェディングは衣裳代などを含めたスタジオ撮影の平均費用が16.7万円、ロケーション撮影でも17.6万円と非常にリーズナブルです。この分、今後の新婚生活に向けた貯蓄や新居の準備などに資金を回すことができ、実利的な選択としても注目されています。
シンプルで自由なスタイルの挙式も可能
フォトウェディングは「写真だけの結婚式」として知られていますが、最近では挙式設備を使ったセレモニー付きプランも充実しています。二人だけで静かに式を挙げることもできますし、家族やごく親しい友人を招待しての小規模な挙式や撮影も可能です。
式場によっては立会人を含めたフォーマルな挙式が行える場所もあり、自分たちの理想に合わせた柔軟なスタイルが選べるのが魅力です。
思い立ったらすぐ実行できる
フォトウェディングは、スタジオや撮影地の予約とカメラマンのスケジュールが合えば、1〜2回の打ち合わせで撮影が可能です。
リゾート地などでは事前打ち合わせなしで撮影できるケースもあるため、急な予定変更やスケジュールの都合にも柔軟に対応できます。「今すぐにでも思い出を残したい」というカップルにとっては、非常に便利な選択肢です。
リゾートや観光地での思い出作りが可能
フォトウェディングは、国内外のリゾート地や観光地でのロケーション撮影を選ぶことも可能です。沖縄、京都、北海道、ハワイ、バリ島など、さまざまな場所で特別な一日を過ごしながら撮影が行えます。
このようなプランは新婚旅行を兼ねて実施されることも多く、非日常の風景を背景に、思い出に残る写真を残せるのが大きな魅力です。
まとめ
結婚式の前撮りとフォトウェディングは、どちらも大切な思い出を写真で残す手段です。しかし、その目的やスタイルには大きな違いがあります。前撮りは結婚式当日に向けた準備やリハーサルとして活用でき、異なる衣装をリーズナブルに楽しんだり、自然な表情での撮影ができるのが魅力です。一方、フォトウェディングは結婚式を行わず写真撮影だけで記念を残すスタイルです。費用が抑えられるうえ、シンプルな挙式やリゾート撮影など柔軟なプランも選べます。本記事を参考に、後悔のない選択をしてください。