町屋ってどんなところ?前撮りにもおすすめ!

公開日:2022/08/15  


趣ある町屋が多く残る街並みの美しさは、古都・京都の大きな魅力です。近年はとくに若い人の間で、町屋に注目が集まっています。若い人にとって町屋は、新鮮で日常からかけ離れた魅力あふれる景色として映っているのです。今や町屋は、おしゃれなカフェにシェアハウス、そして素敵な前撮りの撮影スポットとして生まれ変わりました。

町屋の魅力と歴史

町屋とは、昔の都市型商家のことで店舗併設の民家です。京都では、平安の昔からその原型はあったとされ、何度も大火に遭いながら伝統的な住宅の形を残しました。現在京都に残る町屋といわれる建物は、ほぼ明治以降の家屋です。それ以前の町屋は、幕末(1864年)の禁門の変(蛤御門の変)による大火で、ほとんどが焼失しました。しかし、太平洋戦争で大きな空襲を受けなかったために、多くの町屋が今に残っています。

町屋の特徴

京都の町屋の大きな特徴は、三間(さんげん)・約5.4m程度という狭い間口と奥行きの深さです。いわゆる“ウナギの寝床”と呼ばれる造りで、表が店の間、奥がプライベートの間、その間を通り庭と呼ばれる土間でつないでいます。そして風情ある街並みに一役買っているのが、格子です。

往来に面している窓から直接室内が見えないように、しかし室内からは外の様子がよく分かるように工夫されている格子には、紅殻(べんがら)という塗料が塗られ、べんがら格子とも呼ばれています。そのほかにも、低い2階の窓に付けられた虫籠窓(むしこまど)や坪庭、立派な床の間がある客座敷など、町屋には、現代の住宅には見られない静かで趣ある世界が広がっています。

町屋を背景に和装でロケーション撮影

一時期、京都では古い町屋が次々と壊され、新しい建物に変わっていきました。しかしここ数年、町屋の魅力と伝統の大切さに気付いた人々により、町屋は貴重な観光資源として生まれ変わりつつあります。その一つが、町屋でのロケーション撮影です。

風情あるロケーション撮影

古くて趣のある町屋を背景に、素敵な着物で装えば、まさに非日常の世界へ飛び込んだようです。べんがら格子の前で、和傘を持った2人、室内なら格子窓からの光が印象的な和モダンの写真が撮影できます。しっとりとした庭を望む座敷での撮影も素敵です。

四季折々の景色が楽しめるように作られている京町屋の庭なら、秋の紅葉や早春の梅の時期も美しいでしょう。町屋でのロケーション撮影は、結婚式や成人式の前撮りでも人気を集めています。いつもと違ったレトロな世界にひたれば、きっと素敵な思い出も残せるでしょう。

まとめ

京都という場所は、ただ歩いているだけで心が安らぐような癒しの空間がたくさんあります。町屋はその空間になくてはならないものです。レトロな雰囲気とどこかモダンな印象を持つ町屋は、京都の貴重な観光スポットとして、またかけがえのないロケーション撮影の場として、これからも多くの人を魅了してくれることでしょう。

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